
俵屋宗達(たわらやそうたつ)
双犬図(そうけんず)
江戸初期 京都 細見美術館
戯れあう白黒の仔犬を水墨で表現する。
黒犬は彫塗りにより、目や耳を柔らかくもくっきりとした線で示し、たらし込みでつややかな毛並みを表す。白犬は薄墨で太い輪郭線を施し、周りに薄く墨を刷く外隈で白さを際立たせる。
宗達独特の温もりのある表現が、穏やかな気分を醸し出す。賛は、京都・嵯峨直指庵の住持で伊藤若冲の作品にも賛を寄せた黄檗(おうばく)僧無染浄善(丹崖)が、宗達没後に記した。
俵屋宗達(1570頃〜1640頃)
江戸初期の京都で活躍。扇や料紙を手掛ける絵屋「俵屋」を主宰し、和歌巻や色紙、扇面などに金銀泥を用いた雅な意匠を提供して高い評価を得た。
のち大胆な構図、鮮やかな色彩を用いて王朝美を新しい感性で復興、「風神雷神図屏風」「関屋澪標(みおつくし)図屏風」などを描く。その基盤には伝統的なやまと絵の学習や、絵巻物からのモチーフの借用などが認められ、熱心な古画学習がうかがわれる。一方、水墨画にも「たらし込み」や「彫塗り」などを多用して独自の世界を確立した。
宗達の様式は公家や上層町衆から広く支持を得、後に琳派と呼ばれる作風の根幹となった。
H022 俵屋宗達 / 双犬図
型番 | サイズ | 寸法(cm) | 販売価格(税抜) |
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L-H022 | L | H117.0×W69.5×D4.0 | 250,000円 |
M-H022 | M | H100.0×W60.0×D4.0 | 200,000円 |
S-H022 | S | H89.0×W54.0×D4.0 | 150,000円 |
SS-H022 | SS | H50.0×W32.0×D3.3 | 46,000円 |
仕様: 額装(木製黒額縁、ビロードマット)
認定書・差込式段ボール付(黄袋入)