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神坂雪佳(かみさかせっか)

十二ヶ月草花図画帖(じゅうにかげつそうかずがじょう)の内、七月 水葵(みずあおい)、八月 薄に桔梗(すすきにききょう)、九月 萩(はぎ)

明治期―昭和初期  京都 細見美術館蔵

いずれも琳派の草花図で馴染みのモチーフ。たらしこみなどの技法を生かして描いているが、デフォルメされた形やトリミングによる斬新さなど、雪佳の特性が余すところなく発揮されている。モチーフに曲線をとりこむことによって草花はいきいきとした生命感を吹き込まれている。
また、雪佳は光悦の嵯峨本や伊年印の「蔦の細道図屏風」(萬野美術館蔵)を想起させる蔦、光琳菊として親しまれた菊など、琳派の伝統的な画題を好んでいる。本作品は、琳派草花図を凝縮した雪佳の大型画帖であり、古典的な題材を構図の妙によって、新しく捉えた版本「百々世草」の、まさに草花版ということができるだろう。

神坂雪佳(1866〜1942)

京都御所警護の武士、神坂吉重の長男で、名は吉隆。明治14年(1881)、16歳で四条派の鈴木瑞彦に習い、明治23年(1890)、岸光景に琳派や図案の手解きを受ける。明治34年(1901)約半年にわたる訪欧のあと、漆器、陶器、染色品をはじめとする工芸品に精力的に意匠図案を考案し、博覧会などで優秀な成績を修める。 昭和13年(1938)嵯峨野に隠棲、同17年(1942)1月4日没した。享年77歳。琳派の伝統を踏まえながら、大胆で新しい装飾美を追求した雪佳の作品は、海外へ流出される事も多かった。近年その高いデザイン性が日本でも再評価され、「近代琳派」として注目されている。平成15年(2003)から翌年にかけ、日米計4会場において大規模な回顧展が開かれ、内外から更なる関心を集めている。

H015 神坂雪佳 / 十二ヶ月草花図画帖の内、七月 水葵、八月 薄に桔梗、九月 萩

型番サイズ寸法(cm)販売価格(税抜)
L-H015LH117.0×W54.0×D4.0270,000円
M-H015MH100.0×W47.0×D4.0215,000円
S-H015SH89.0×W42.0×D4.0160,000円
SS-H015SSH50.0×W25.0×D3.350,000円

仕様: 額装(木製黒額縁、ビロードマット)
認定書・差込式段ボール付(黄袋入)